米津玄師。40超えのおっさんが嫉妬した

米津玄師。40超えのおっさんが嫉妬した

2019年4月17日

あまりなかった感情。

こころに染みわたる旋律。

40歳を超えてここまで脳に植え付けられるとは思わなんだ。

 

米津玄師。

 

以前からFMラジオで流れていたのは知っていたが、それはただのBGMとしてのみであって。

真剣に聞いたことはなく。

 

小さい子供がいるのでEテレはよく見ています。

そこでパプリカという曲がよく流れていたんですが「聞きやすいええ曲やなぁ」と思っていたのです。

 

作詞作曲が米津玄師となってたので

「ああ、あの人が作ったんか。今度ためしに聞いてみよかな」

 

改めて聞いてみるとその独特のメロディに心が揺さぶられた。

「あぁ、これはみんなに支持されるわ」

「俺も好きやわ。」

 

なによりメインメロディに留まらず、バックエンドの作り方が非常に丁寧。

なんというかごくわずかの違和感をあえて出し、そこに向けて聴く人を導く。

気持ちを自然に曲へ入れていく。

 

40を超える年齢にもなるとまず新曲には興味がなくなる。

どれも代わり映えしないものに聞こえてくるからだ。

 

「音楽なんて似たものが繰り返し出てくるだけだ。」

「もう新たなアーティストの曲を聞き始めたりはないだろうな。」

 

想いは覆された。

 

まだまだ才能のある若者は出てくることを確信したと同時に、

才能がなく、才能を欲する自分をどう扱うかについて考えた。

 

才能ある人はそれはそれでとてつもない苦しみはあるんだろうが

それでも才能ある人を羨ましく思う。

 

自分ができることに全力を尽くせるだろうか。

簡単なようで最も難しい。

久しぶりに才能に嫉妬する人があらわれた。